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地域のお店を応援したい!「みなみいず応援プレミアム付商品券」の町民向け販売を終えて

こんにちは!南伊豆町商工観光課 杉浦です。
9月30日(木)は、「みなみいず応援プレミアム付商品券」第3弾の町民向け販売の最終日でした。
「みなみいず応援プレミアム付商品券」は、新型コロナウイルスの影響により落ち込んだ町内経済の活性化を目的とした事業で、1冊あたり10,000円の商品券を5,000円でご購入いただける、つまり購入額の2倍(=プレミアム率100%)の商品券が町内のお店で使えるというものです。
(※購入冊数の上限は、第1弾および第2弾は5冊まで、第3弾は3冊まででした。)

おかげさまで第1弾と第2弾の経済効果はあわせて約3億円規模と推測されています。
では、この裏側でどのようなことが行われていたのか?
その日常を記事にしたいと思います。

どこからそんなお金が出るの?

販売に対応していると、町民の方によく聞かれることが「南伊豆町は、どこにそんなお金があるの?」ということです(笑)。
この財源となっているのが「新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金」という国から自治体に支給されるお金で、新型コロナウイルス対策事業であれば幅広い事業に使えるものです。


なぜ2倍のプレミアム率なの?

南伊豆町で第1弾の商品券が販売される前、近隣市町でも「プレミアム付商品券」の事業が行われていました。
一方で、商品券の普及に悩み、売れ残る市町が多かったなかで、南伊豆町では「プレミアム率が40%とか50%とか言ってないで、大胆に100%で行こうじゃ!!」ということになりました(笑)。
結果として、購入額の2倍の商品券が手に入るというかなり分かりやすく、かなりお得な商品券が登場しました。

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なぜ2種類の券があるの?

「みなみいず応援プレミアム付商品券」は1冊の中に「地域小規模店舗専用券」「全店舗共通券」の2種類があります。

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「全店舗共通券」は、その名のとおりすべての取扱店舗でご利用いただけますが、「地域小規模店舗専用券」は町内にある大型スーパー以外のお店でご利用いただけるようになっています。(※大型スーパーとは、店舗面積1,000平方メートル以上の大規模小売店舗のことを指します。)
ご購入いただいた方の中には「1冊すべてが全店舗共通券だと便利」というお声をいただくことがありますが、実は「地域小規模店舗専用券」を使っていただくことが大事なのです!!

その背景には令和元年度に増税対策として、全国で実施された「プレミアム付商品券」事業(内閣府の事業)がありました。
非課税世帯と子育て世帯の方向けに販売された令和元年度実施の「プレミアム付商品券」ですが、南伊豆町ではその半数近くが大型スーパーで消費されており、地域の商店の活躍の場をもっと作ることができないか?と考えられました。
私たちも品ぞろえの良さと便利さから、つい大型スーパーで日頃の買い物を済ませてしまいがちですが、地域の商店の魅力に気付くきっかけがあれば、もっと南伊豆町を好きになれるのではないでしょうか?
…というわけで「1冊すべてが全店舗共通券だと便利なのに…」というコメントをいただいた際には、必ず「南伊豆町には、結構いろんなお店があるので、大型スーパーで日用品を買うついでに、是非近くのお店にも寄ってみてください!」とお話するようにしていました(笑)。

「みなみいず応援プレミアム付商品券」との日常

第1弾の商品券が新聞で発表されたときにも、毎日びっくりするくらいのお問い合わせの電話をいただきました(笑)!

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その反響のとおり、初日の役場での販売には、長蛇の列ができました。購入できるまでに2時間以上並んだ方もいらっしゃったとか。初日は、約800名の方にご購入いただきましたが、これは町民の約1割にあたる人数です。
テーマパークや都会の超人気店などでは、2時間待ちはよくあることなのかもしれませんが、南伊豆町では衝撃的な光景でした。
この反省をいかして、第2弾以降は使用開始日より前に各地区に出向いて巡回販売を行い、なるべく人の流れを分散させるようにしました。

さて、第2弾以降の地区巡回販売も、毎回たくさんの方にお越しいただきました。
販売開始時間の少し前に会場に到着し、セッティングしようとすると多い地区ではざっくり20名ほどの方がスタンバイして販売を待ち構えています(笑)。南伊豆町にはどちらかというとせっかちな方が多い気がします(笑)。
第3弾で私が当番になった、とある地区の巡回販売会場では全く列が途絶えず、並んでいた方から「もっと早くできないのか」とのお言葉がありましたが、私はその時点で全速力で手を動かしていたため、ついつい「すみません、これが全速力ですね!!!」と答えてしまいました(笑)。
お仕事中にこの対応が正しいかはさて置き、性格が出てしまうほどにせわしなかったです(笑)。
すると、それがきっかけだったのか?そのあとの方たちからは「暑い中お疲れ様」「この商品券のおかげで助かるよ」といった温かい言葉が増え、最後には缶コーヒーの差し入れをいただきました。怒鳴られたときは驚きましたが、和ませてくれる優しい方が多い証拠ですね。

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その後、一部土日も含む役場販売を経て、今は町内の事業所にお勤めの方向けの販売の準備をしています。

使われた券はどうなるの?

皆さんにお店でご利用いただいた商品券は、請求書とともに南伊豆町商工会へ提出され、審査のあと役場の商工観光課へ来て、再度の審査と支払いの処理が行われます。
人気のお店は1回の請求で1万枚以上提出されることがあります。

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第1弾のころは、ツルツルとした厚紙で商品券を作っており、機械を使っても数えるのが大変でした。私も、ふるさと納税事業も繁忙期を迎えていたのに、隣には審査が終わってない商品券の山もあり、審査が終われば支払伝票を作らなければならず、あの時は非っ常~~に気が滅入りました(笑)。
第2弾からは、会計年度任用職員さんが仲間に加わり、商品券も扱いやすいサラサラした紙で作ったのでスムーズに機械で数えられるようになり、とっても助かっています(笑)。

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(↑上から第1弾の商品券、第2弾の商品券、第3弾の商品券です。)
審査の終わった商品券は、まとめて書庫で10年間保存されます。

担当者の思いは?

町中の注目を集めた事業でしたので、私たち商工観光課だけでなく他の部署の職員も巻き込みました。なので関わった職員はたくさんいますが、メインの担当者2名に大変だったことや、頑張ってよかったことを聞いてみました。

「第3弾の巡回販売は、8月下旬に行ったためとにかく暑くて大変でした。でも、お越しいただいた方からは「また商品券を販売してくれて嬉しい!」といった声が聞けてよかったです。是非地域のお店で商品券をご利用ください。」(会計年度任用職員・Hさん)

とにかく全てが大変でした。全国統一で行われた増税対策のプレミアム付商品券から、みなみいず応援プレミアム付商品券の第3弾まで約3年間にわたり商品券事業があったため、通常業務が追い付かないこともありました。毎回同じ内容と思われがちですが、購入しやすくて使いやすい商品券にするため、回数を重ねるごとに改善も重ねてきました。幸い、皆さんからもご好評をいただき、経済効果も大きなものとなったので、担当者としても苦労が報われたと思っています。これも取扱店舗の事業者の皆さんにご協力いただいたおかげです。」(商工振興係長・Kさん)

…是非お買い物の際には、陰で頑張る職員たちのことも頭の片隅に置いていただけると嬉しいです(笑)。

最後に

ご購入いただいた皆さんに一番聞かれることが「次はいつやりますか!?」です(笑)。
結論から申し上げますと、まだはっきりとお答えできません。
記事の最初にあったように、この事業は新型コロナウイルスの影響により落ち込んだ経済の活性化を目的としたものなのです。
なんといってもコロナが収束して、近隣の方も観光客の方も南伊豆町にお越しいただいて、地域の商店にさらに活躍していただけることが、一番ではないでしょうか!

南伊豆町には素敵なお店がたくさんあります!皆さんも是非、お気に入りのお店を見つけてください!

みんなにも読んでほしいですか?

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