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「南伊豆 湯の花」は食材のワンダーランド! 農林水産物直売所で南伊豆町の豊かな食生活を垣間見る

はじめに

こんにちは。「遊ぶ広報」としてプチ南伊豆暮らしを満喫中の小野泰子です。
2023年2月上旬から中旬まで、2週間という滞在期間中に地域の暮らしにふれながら、日中はリモートワークをしたり、おでかけしたり。初めて訪れた町での発見や感動をSNSを通じて伝えていくプログラムです。

今回は、滞在2日目に訪れた「道の駅 下賀茂温泉湯の花」内の農林水産物直売所「南伊豆 湯の花」で目にした、“衝撃の光景”について綴ってみたいと思います。

https://note.com/huber_pr/n/nb42f388fe727


1. みかん、みかん、みかん! 種類豊富で目移り必至

店内に入ってすぐ、目の前に広がるオレンジ色の光景。その正体はありとあらゆる柑橘類でした。温州みかん、青島温州みかん、ポンカン、せとか、はるみ、はるひ、はるか、スイートスプリング、不知火(しらぬい)、麗紅(れいこう)、黄金柑、伊予柑、ネーブル、はっさく、文旦、だいだい、シークヮーサーとまあ、枚挙に暇がありません。

どれを購入しようか迷いに迷っていると、店内アナウンスで「旬みかんミックスセット」の案内が流れてきました。これぞ天の助け! 一袋に3 種類のみかんが詰め込まれたもので、この日のラインナップは爽やかな酸味とまろやかな甘みの新品種「はるひ」、酸味が少なく、糖度が高めの「はるか」、「不知火」の面々。買ってすぐ、口に運んだ不知火は濃厚な甘みにうなってしまいました。

迷ったら「旬みかんミックスセット」をチョイスするのも手

後日、店長の渡邊純平さんに話を聞く機会があり、好みの品種をたずねてみると「はるみ」との返答が。さっそくこちらも味わってみると、酸味のなかに甘みを感じ、プチプチとはじけるような食感も楽しめました。

2月上旬から下旬にかけ、店頭に並ぶ「はるみ」

2. 生産者が主役の直売所

南伊豆町では温暖な気候のなか、多品目少量栽培による農産物が季節を彩ります。直売所では果物と野菜が商品構成の半分を占めているとか。子宝菜、レッドソレル、おかわかめのむかごといった、めずらしいものにも出会いました。朝どれの海産物や加工品もそろい、いずれも生産者からの直送。登録している生産者はなんと約500人というから驚きです。

左から子宝菜、レッドソレル、おかわかめのむかご

「直売所の主人公は生産者」と話す店長の渡邊さん。生産者が丹精込めて作ったものを消費者にしっかりと届けていくのが直売所スタッフの役割だと考えます。“顔が見える販売”を大切にし、各カテゴリーで、商品は生産者別に陳列。また、商品に貼付したシールに品名よりも生産者名を大きく印字しています。
 
店内の壁に目を向けると生産者の顔写真が並び、なんだか親近感がわきます。実際に商品を気に入り、指名買いするパターンも多いとか。

店長の渡邊純平さん。生産者ありきの店づくりに尽力している

3. おいしい喫茶コーナーに立ち寄る

店内奥にある喫茶コーナーには、地元食材を活用したスイーツがそろっていました。まず、気になったのは「温泉メロンソフト」。自家源泉をもつメロン農家「さとう温泉メロン」が温泉熱を利用して栽培したマスクメロンがバニラソフトの上にのっています。みずみずしく、なめらかな食感についうっとり。

「いちごジュース」や「いちごシェイクスペシャル」にも惹かれます。これらに使うイチゴは「のぶちゃん すとろべりーふぁ~む」で栽培された「紅ほっぺ」。しっかりとした甘みが口いっぱいに広がります。

メニュー開発スタッフのおすすめは、あったか&ひんやりの「お芋まるごと はちみつソフト」。温かな焼き芋と、みかん蜂蜜がかかった濃厚なバニラソフトが一度に味わえるセットメニューです。「はるみ」を搾ったジュースやシェイクもあり、どれを注文しようか悩ましいところです。

南伊豆町産のフルーツを盛り付けた温泉メロンソフト(上)、いちごジュース(下)

4. こだわり尽くしの加工品も目白押し

おみやげにぴったりの加工品も目を見張る充実ぶり。「ようぞうジャム」は「きんかんゴロゴロジャム」や「きういジャム」、「夏みかんママレード」など10種類以上がラインナップ。「はぐくみ自然農園」の「あしたばジェノベーゼソース」は、南伊豆町のような温暖な地域で育つセリ科の植物、明日葉がソースに変身。パスタ料理に取り入れてみたくなります。

スーパーフードと呼ばれるモリンガを化学肥料や化学農薬を使わずに育てた「山里の菜園 やまちゃんち」の「モリンガ茶」、自然農法で栽培するはぐくみ自然農園の「紫黒米(しこくまい)」といった商品もあり、気づけば、あれもこれも買い物カゴに入れていました。

ズラリと並んだ、ようぞうジャム
左からモリンガ茶、あしたばジェノベーゼソース、紫黒米

最後に

売り場をじっくり見て回っていると、あっという間に時間が経っていました。地元の人も足しげく通う直売所。旅行者も、短期滞在者も南伊豆町の食材の豊かさを実感できるスポットです。

直売所の裏手、青野川の岸に河津桜の並木道が伸びています。2月上旬に咲き始めた桜は、どんどん花開しています。2週間のうちに、私も何度となく直売所と並木道を訪れるでしょう。満開に近づくにつれ、南伊豆町の食材に対する興味も知識も増していきそうです。

青野川沿いの河津桜。見ごろは2月中旬から下旬


南伊豆 湯の花
http://yunohana-shop.com