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2週間の"ふるさとワーキングホリデー"で味わった南伊豆の大自然と人の温かさ

ふるさとワーキングホリデーとは?

皆さんは”ふるさとワーキングホリデー(以下ふるさとワーホリ)”という制度をご存じですか?総務省のポータルサイトによると、ふるさとワーホリとは

都市に暮らす若い人たちが、一定の期間、地域に滞在し、働いて収入を得ながら、地域の人たちとの交流の場や学びの場などを通して、通常の旅行では味わえない、地域を丸ごと体感してもらい、地域とのかかわりを深めてもらう

という趣旨の制度。

このふるさとワーホリ事業、実は今年度より南伊豆町でも実施しています。

今回はその第一号として参加してくださった細谷枝里花さんに体験記事を書いていただきました!

 

はじめまして。

この度ふるさとワーホリで南伊豆町役場に来ました、細谷と申します。

南伊豆町下賀茂を拠点に、平日は南伊豆町役場商工観光課でお仕事をして、休日は南伊豆町とその周辺の町を観光する2週間を過ごしました。

仕事の様子や休日の体験談、南伊豆で感じたことをお話していきたいと思います。


自己紹介

私は横浜市出身、横浜市在住の生粋のハマっ子です。

横浜と言っても海までは遠く、山もあまりない、便利は便利だけどごちゃごちゃしているところに住んでいます。大学を卒業した頃から、どこか田舎に移住したいと考えておりましたが、”移住”ということが漠然としていて何からやればいいかわかりませんでした。そんなときにふるさとワーホリを知り、2週間というハードルの低さと、町とのきっかけ作りにちょうど良いと思い、参加しようと決めました。


南伊豆町に決めたきっかけ

南伊豆町は今年になってから友人の紹介でよく遊びに来ていました。夏はキャンプ・海水浴・虫取りなど、冬もキャンプ・釣り・温泉など、豊かな大自然がある南伊豆町をすぐに好きになっていました。

ふるさとワーホリのポータルサイトをチェックしていたところ、今年から南伊豆町が参加したことを知り、すぐに申し込みをしました。


期間中の生活

〇仕事のある日の過ごし方

9:00 出社

|午前業務 (ふるさと納税 PRはがきのデザイン作成やPOPの作成、書類送付作業など)

12:00~13:00 休憩時間

お昼ご飯は宿に戻って自炊することもあれば、役場の近くのカフェや飲食店に食べに行くこともありました。

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↑ 531 Coffee&Bake(日替わりランチ:イタリアンハンバーグ)

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↑ 海老しか勝たん(”勝たんしか”海老ラーメン)

|午後業務

16:00 退勤

退勤後は日によってさまざまですが、町の交流会や行事に参加させていただいたり、温泉に入ったり、少し遠くまで夕飯を食べに行ったりしました。


〇休みの日の過ごし方(ジオサイト観光の日)

9:30 入間駐車場で集合

|1時間半ほど山道を登ります

ガイドさんに伊豆半島の成り立ちから岩の種類や形、地層に関するお話しをたくさん聞きました。

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11:00 入間千畳敷に到着

突風が吹いていて、手を広げたら体ごと飛ばされてしまいそうでした!

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|また1時間半ほどかけて山を越え、町に戻ります

12:30 ここでガイドさんとは解散

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ありがとうございました!

14:00 烏帽子山に到着(標高162m)in松崎町

400段の石階段と10分の山道を歩きます。

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山頂の展望台は遮るものがなく、この日は特に突風が吹く風の強い日だったため、危険と隣り合わせでした。私はその強風にビビッて腰が抜けてしまいましたが、岩にへばりつきながら、絶景を体感することができました。恐怖と感動が同時に来て『生きている』という感覚を味わいました。この光景は一生忘れられないと思います。

これだけは行ってみないと分からない経験なので、ぜひ皆さんも現地に足を運んでみてください。

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16:00 黄金崎 in西伊豆町

岩肌に夕日が当たると黄金に輝くといわれている黄金崎。ちょうど夕日がきれいに反射し、完璧な黄金を見ることができました。

また、岩の形が馬に見えるところから馬ロックとも名付けられています。本当に馬にしか見えません。(笑)

奥に見える富士山を一緒に拝んで大自然を味わいました。

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16:30 帰り道に松崎町石部の棚田の景色を眺めてきました。写真には写っていませんが、ここからも沈みかけの夕日に照らされた富士山が綺麗に見られました。

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17:00 今回案内してくださった山口さんと解散

本当に1日ありがとうございました!


南伊豆のスキな場所

〇ユウスゲ公園(あいあい岬)

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石廊崎の少し先、ヒリゾ浜のすぐ近くにあるユウスゲ公園に行きました。暗い足元の中、5分ほどの丘を登ると、そこには360度見渡せる満点の星空がありました。1等星が隠れてしまうほどの星の数、天の川とたくさんの流れ星、沼津方面に見える夜景、大自然が一瞬で味わえました。

まるでハワイのような景色です。(これは東海バスの社員さんが感動して言ったセリフです(笑))

南伊豆町にはよく来るのに、こんなに開けているところがあるとは知らなかったので驚きました。風もなく雲一つない晴れだったので、タイミングも最高だったと思いますが、またこの景色を何度も見たいと思えるお気に入りのスポットになりました。

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ふるさとワーキングホリデーに参加してみて

南伊豆町では”ふるさとワーホリ第一号”ということもあり、私もどのように進んでいくのか、どのような感じで受け入れてくださるのか、少し不安でドキドキしていました。しかし、到着初日から職場の人も町の人も皆さん優しく歓迎してくださり、安心して毎日を過ごすことができました。

ここに長く住んでいるおばあちゃんおじいちゃんも、よそ者の私に対して、まるで孫が帰ってきたかのように近い距離感で温かく迎え入れてくれて「2週間ばっかしかいねーんか?そんけーばっけーじゃ寂しいじゃー」と言ってくださり、本当に優しい人がたくさんいる町だなと思いました。

来てしまったら2週間はあっという間で、もっともっと長い時間ここにいたいと思いました。ふるさとワーホリの体験でお気に入りの場所も増え、もう一度会いたい人もたくさんできました。本当に楽しい思い出になりました。

また違う形にはなりますが、ずっと南伊豆町と関われたらと思います。春の桜まつりや夏の海水浴でまた友達を連れてこの町に遊びに来ます。

ありがとうございました!